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Channel: UCGO Tad911の業務日誌
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[WoT]馬鹿が戦車でやって来た

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さて、World of Tanksである。


このゲームは簡単に言うと、15vs15でFPSよろしく戦車でドンパチやるゲームである。

BF1942では戦車無双の名を恣にしてきた俺だが、このゲームでは勝手が少々違う。


まず、測距は目測ではなく、相手をポイントすると自動的に砲に補正がかかる。

放物線の砲戦において、攻撃は点となる。ひたすらまっすぐ飛ぶBF2やWARROCKでは

攻撃は線であった。より命中しやすく、個人の技量は重要ではなくなる。

回避運動する相手の未来位置を予測し、着弾までの時間を加味して砲身を動かし、

手足のように戦車を使う楽しみはBF1942ならではだが、WoTもそれに近い事は出来る。

未来位置の地面が見える場合においては、地面を狙って発射すればいいのである。


まぁいきなり余談はさておき、WoTの戦車はBF1942よりさらにもっさりと動く。

そして、視界にいる敵はすべて見えたBFとは違って、WoTには索敵がある。

距離やブッシュ、戦車そのものの隠蔽率、こちら側の戦車長の能力によって

車体そのものが表示されないのである。


マップの狭さを考えれば、これは有効だとは思う。数十キロにも及ぶマップを十数キロ移動し、

目視で敵を見つけ、見つかりにくいように似た色の遮蔽物に隠れ、3km~数百メートルで

撃ち合うのは戦車戦としては現実的である。事実初代オペレーションフラッシュポイントは

そうであった。遠距離で敵を発見したときに、双眼鏡で敵を確認し、砲の向きを見て、

発見されたか否かを判断し、稜線ごしに接近し、かつ不測の事態に対応して離脱できる距離で

砲撃する。実に心躍る作業であるが、1ラウンドは数十分から一時間超に及ぶ。

その冗長な部分を切り落とし、より対人戦ゲームとして濃縮した結果の索敵システムである。


一辺一キロにも満たないマップに30台が放り込まれ、15分程度でケリをつける。

それは、常識的な戦車戦とは少し違うが、密度の濃い戦闘が出来る。

双方の軽戦車が強行偵察を試みる戦いであったり、駆逐戦車がひたすら敵を待ち伏せたり、

重戦車が殴りあったり。そして知恵を巡らせる余地は十分にある。


それぞれの車種には得意な敵と苦手な敵がいる。

重戦車は敵が見える限りは強いが索敵距離が短く、中、軽戦車はじっくり殴りあうには

装甲が脆いが、索敵距離の長さと機動性でカバーし、駆逐戦車は高い隠蔽率と高火力を頼みに

見つかるまでは一方的に攻撃できるが、発見され適切に対応されれば成す術なしである。

自走砲は味方の索敵を頼りにマップをほぼカバーする長距離射撃が可能だが、

発見されるとひとたまりもない。


プレイヤーはこの中の一つのユニットとなり、役割を果たすのである。


そして、このゲームのいいところは、ベラルーシの会社のゲームという事もあって、

ソビエト軍の性能がやや盛られてていて、ドイツ軍の戦車の性能はイマイチな点である。


戦車のゲームといえば、ドイツ戦車かアメリカ戦車を選んでおけば無難なゲームが多かった。

強いと言われれば使いたくない性分なのもあって、ドイツ戦車で心置きなくPV出来るゲームは

これまで皆無だったわけだが、今回は心置きなくドイツで遊べる。

パンサー戦車は45キロしか出ず、びっくり薄い装甲である。

だが俺は、あえてドイツ中戦車ルートを選んでやった。


中戦車というのは非常に半端な性能である。装甲は稀に弾くかもしれない、軽戦車よりはマシ

という程度で、速度は二番手は維持出来る、重戦車よりは速いという程度。火力もイマイチだ。

それだけに高レベルになってくると少なくなる車種ではあるが、使い手によって器用貧乏に終わるか

万能選手になるかが分かれる。矢面に立って撃ち合う事も出来ず、ひらりひらりと砲弾をかわして

駆け巡るほどの機動性はない。ちなみにWoTでは中戦車に乗るならアメリカが無難だと思う。

正面だけはそこそこ硬いのが多いからだ。


ではこの半端な性能で何をするかというと、実は何でも出来る。

若干無理すじではあるが、遮蔽物を伝って前線に出て索敵も出来る。

敵の潜伏位置を正しく予測出来て居れば、敵発見と同時に遮蔽物に隠れ、味方の攻撃に任せて

撃破し、無傷で後退する事も可能である。

次に、半端にある隠蔽率のおかげで、後方からの駆逐戦車プレイも出来る。

軽、重戦車が押せ押せドンドンで進んでいる時、一緒に進むのもいいが、三列目に下がって

駆逐戦車と一緒に、味方が発見した敵を攻撃するのもいい。

そして、やや後方に待機し、自走砲の危機を察知したら全力で後退し、ぶつけてでも軽戦車を撃破して

味方自走砲を守るという護衛も出来る。


マップには大抵数本のルートがあり、ルートの取り直しには長駆を要する。

一つのルートに味方が殺到するも敵の本隊とかち合って単純な消耗戦に発展した場合、

中戦車や軽戦車はルートを取り直すのも手である。メンバー表と見えている敵を照らし合わせ、

勝算を見出せば、中戦車の装甲でも殴り合える敵をなぎ倒し、時には脚に任せて強行突破し

敵の自走砲、あるいは本隊と殴り合っている敵の背後をおびやかす事も可能だ。


ここで注意したいのは、中戦車は攻撃によって貢献できる度合いは低いという点だ。

敵の本隊の背後を取ったとして、そこから大事なのは死なない事になる。

存在をアピールするも攻撃は消極的な状態を保ち、敵に後退を選ばせる。

側背面が弱点の戦車において挟撃は致命的である。ただ生きているだけで敵の選択肢は狭まる。

大抵の場合敵の背後というのは敵自走砲からは撃ち放題なのでそこにも注意する。

発射から着弾までが長くリロードも長いので、中戦車で動いていればそうそう当たるものではないが。


蛮勇を奮ってみてもマッチ箱のように燃えるしかない戦車であるが火力は侮れない。

背後を取っても無視されれば攻撃する。軽戦車なら無視されることもあるが、中戦車は無視出来ない。

そして、たとえ敵本隊が後退し、退避するも集中砲火を浴びて撃破されたとしても、味方本隊が

機を逃さなければ、チームの勝利はそれで確定する。


また、早さも大事である。迷った挙句のおっとり刀で背後を狙ったところで死兵となるだけである。

常に早く、恐れずに、速く戦場を駆けるのが中戦車だ。後手に回るなら重や駆逐で良い。


つまり、上手く使えば戦局を左右できる戦車だと言える。


だが、自分ひとりで戦局を動かし、勝利するという場面はごくわずかである。

不用意に味方が敵自走砲の砲撃可能な位置で敵と殴りあい、

開始3分で味方半数が擱坐するなどというのも珍しくはない。


まぁしかし、負けても気にしないことだ。

勝率なんて気にしだしたら、禿げ上がってしまうこと請け合いである。

開始一分で自分が吹っ飛んだとしても、笑って車庫に戻れば良いのだ。

戦闘開始ボタンを押せば、好きなだけ戦えるのだから。


Good luck and have a fun.


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